えりかの日常
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太宰治「人間失格」デスノートの小畑健の表紙で再び脚光!
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小説家、太宰治の代表作「人間失格」(1948年)が読まれている。根強いファンで知られる太宰だが、最近ではコンビニエンスストアにまで「人間失格」が並ぶ。なぜ今、再び人々を引き付けるのか。【太田阿利佐】
注目のきっかけは07年夏の集英社文庫の若者向け読書キャンペーン。若手編集部員の発案で表紙カバーを「DEATH NOTE(デスノート)」で知られる漫画家、小畑健さんの作品に変えたところ、販売部数が急増し、しかもそれが続いている。同文庫の「人間失格」は1990年初版。07年5月までの累計発行部数37万4000部に対し、表紙を変えてわずか7カ月で14万2000部となった。
同文庫編集部の小山田恭子編集長は「今や『太宰? 誰?』っていう若い人が多数の時代です。内容は一切変えていないのに、表紙を今の時代にあったものにするだけで、こんなに反響があるとは」と驚きを隠さない。
もうひとつが「まんがで読破 人間失格」(イースト・プレス)。販売開始は昨年7月で、集英社文庫新装版とほぼ同時。「みんな知っているけど実は読んだことはない」ような近代文学を漫画で紹介するシリーズの第1作で、コンビニで20代後半~30代を中心に購入されている。担当編集者の圓尾(まるお)公佑さんは「売れるかどうか、当初は確信が無いまま、07年4月に『人間失格』を試験販売しました。すると驚くほど好評で」と話す。
一般的にコンビニでの品ぞろえは、雑誌やアダルト向け書籍、ノウハウ本が中心。「最大でも40日、早ければ10日で返本されてくる」(圓尾さん)という厳しさの中、3月末までに発行部数は15万~20万部に達する見込みだ。「同じシリーズのドストエフスキーの『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』も人気だが、『人間失格』は頭一つ強い」。文庫の老舗、新潮文庫でも「昨年夏から前年比10%増の状態」という。
東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターでは太宰治の評伝劇が上演中だ。タイトルは「人間合格」(井上ひさし作、3月16日まで)。初演から今回の5演目まで演出してきた鵜山仁さんは「2000年前後には、太宰治はもう日本人の視界から消えていくのでは、と思った」と振り返る。
しかし、今回は「太宰や彼の生きていた時代を全く知らない人が増え、時代が一巡りして新しいフィクションとして味わわれている気がします」。さらに「太宰の文体はインターネットのブログの文体に似ている。特に『人間失格』の一人称のやわらかい語りは、深夜にメールを打つ手つきに近いのでは」と語る。
■現代の孤独を体現
「人間失格」は周囲の人々に恐怖を持ち、道化を演じて、それをごまかしてきた葉蔵が主人公。自殺未遂を繰り返し、薬物におぼれていく姿は太宰の人生とも重なる。太宰はその中で告白体を巧みに利用した。
また「女生徒」や「斜陽」は、若い女性の日記を基に書いている。ネット上の公開日記とも言われるブログと通ずるものがある。
「太宰治 弱さを演じるということ」(ちくま新書)の著者、安藤宏・東大大学院准教授は「学生の卒論のテーマは人気作家のバロメーターですが、太宰は常に取り上げられる数少ない作家。でもかつては『無頼派』『社会の偽善と戦い、自ら敗北を選んだ抵抗者』などと読まれてきたのが、最近は『現代コミュニケーションの孤独の体現者』に変化した」と指摘する。
「近年の学生たちは、酒を飲んで本音でけんかし、最後は泣きながら肩を組んで終わる、ということがめっきり減った。傷つくのが怖いから誰に対しても深入りせず、気付くと孤独になっている」
安藤さんによると、コミュニケーションが間接化すればするほど、言葉は暴力性を帯びる。面と向かっては言えない攻撃的な言葉をメールやインターネットの掲示板に書き込めるのは好例だ。傷つきたくないから距離を置くが、かえって言葉の暴力性に復讐(ふくしゅう)される。「『人間失格』には、人とかかわることへの不安と恐怖が繰り返し描かれている。若者はそこに共感しているのでは」と分析する。
■「ダメさ」を引きずり出す
太宰ファンを自任する作家、田口ランディさんは「コミュニケーションの不安と恐怖を描く作家は現代にも山ほどいる。太宰にはそれ以上のものがある」。
まずは「人間失格」というタイトルの力。「言わば究極の差別用語。この言葉に今、ものすごくリアリティーがあるんだと思います。自分も他人も、実は人間失格なんじゃないかとみんなが思っているんじゃないでしょうか」
人間失格の時代、ということか。
「人間失格の主人公、葉蔵は小悪人です。大罪を犯す悪人はどこかカッコイイけれど、葉蔵は他人の目を気にするとか、人を差別するとか、プライドが高いくせに傷つきやすいとか、全く下らないダメさなんです。美化され得ないダメさをここまで描き切った作品はない。だから誰もが葉蔵の中に自分をみる」と言う。その上で「今は情報がはんらんして娯楽も多く、ダメな自分と向き合う時間が削られている。でも私たちには、どんなに自分のダメさを見ないようにしても、それと向かい合い、考えざるを得ないさがのようなものがあるのでは」。
仲間外れが怖くて人の悪口に同調して笑う、駅の階段でもたつくお年寄りに舌打ちする……そんなささやかな、普段は見ないふりをしている自分のダメさ……。
「葉蔵は、自分のダメさを正面から見て引き受け、自分のダメさに耐え切れず薬や酒に手を出してダメになり、それをまた引き受ける。ダメを引き受ける天才(笑い)。しかし、ダメさを表現に引きずり出して、作品として完結させた太宰のその強さにこそ、私たちは感動し、生きる勇気を与えられるのだと思います」
■ 「人間失格」を書き上げた翌月、48(昭和23)年6月13日に、39歳で太宰治は自殺した。今年は没後60年。その作品は「失格」どころか今も、心を揺さぶり続ける。
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自分は、皆にあいそがいいかはりに、「友情」といふものを、いちども実感した事が無く、堀木のやうな遊び友達は別として、いつさいの付き合ひは、ただ苦痛を覚えるばかりで、その苦痛をもみほぐさうとして懸命にお道化を演じて、かへつて、へとへとになり、わづかに知り合つてゐるひとの顔を、それに似た顔をさへ、往来などで見掛けても、ぎよつとして、一瞬、めまひするほどの不快な戦慄(せんりつ)に襲はれる有様で、人に好かれることは知つてゐても、人を愛する能力に於(お)いては欠けてゐるところがあるやうでした。
「人間失格」(筑摩書房 現代日本文学全集 1954年)より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080226-00000011-maiall-ent
(ヤフートピックス引用)
★太宰 治(だざい おさむ、明治42年(1909年)6月19日 - 昭和23年(1948年)6月13日)は、昭和を代表する日本の小説家。
1909年(明治42年)6月19日、青森県北津軽郡金木村(現在の青森県五所川原市、旧北津軽郡金木町)に、県下有数の大地主である津島源右衛門(1871-1923)、タ子(たね)(1873-1942)の6男として生まれた。二人の間には11人の子供がおり、10番目であった(但し、太宰が生まれた時点で既に長兄・次兄は他界)。父・源右衛門は木造村の豪農松木家からの婿養子で県会議員、衆議院議員、多額納税による貴族院議員等をつとめた地元の名士であった。
津島家の先祖について、昭和21年に発表した『苦悩の年鑑』の中で「私の生れた家には、誇るべき系図も何も無い。どこからか流れて来て、この津軽の北端に土着した百姓が、私たちの祖先なのに違ひない。私は、無智の、食ふや食はずの貧農の子孫である。私の家が多少でも青森県下に、名を知られ始めたのは、曾祖父惣助の時代からであつた」と書いている。惣助は油売りの行商をしながら金貸しで身代を築いていったという。また、津島家は、旧対馬国から日本海を渡って津軽に定住した一族であるとする説もある。
(Wikipedia参照)
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